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中山義秀 ( ナカヤマ ギシュウ )

1900~1969年。福島県生まれ。早稲田大学在学中に横光利一、小島勗らと同人誌「塔」を創刊、同誌に「穴」などを発表。また、帆足図南次と「農民リーフレット」を創刊し農民文学運動の一翼を担った。大学卒業後は、中学教師をしながら創作を続け、妻の死などの苦難を乗り越え、著作集『電光』を刊行。1938年には、『厚物咲』で第7回芥川賞を受賞している。戦後は戦記文学『テニヤンの末日』、歴史小説『新剣豪伝』、『丸橋忠弥』、『塚原卜伝』など幅広い作品を発表、明智光秀を描いた『咲庵』で第17回野間文芸賞と日本芸術院賞を受賞している。1969年に死去。没後に、中山義秀文学賞が創設された。