瀬戸内寂聴

瀬戸内寂聴 ( セトウチ ジャクチョウ )

作家、天台宗僧侶。旧名・晴美。大正11(1922)年、徳島県徳島市生まれ。東京女子大学卒業。昭和32(1957)年『女子大生・曲愛玲』で新潮社同人雑誌賞を受賞し文壇デビュー。昭和36(1961)年『田村俊子』で第1回田村俊子賞、昭和38年『夏の終り』で第2回女流文学賞を受賞し、作家としての地位を固めた。幅広い文学活動で流行作家として活躍していた昭和48(1973)年、平泉の中尊寺で出家得度、法名・寂聴となる。翌年、京都嵯峨野に寂庵を結び、昭和62年から平成17年まで(1987~2005年)岩手県天台寺住職を務める。平成4(1992)年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、平成8年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、平成12年『現代語訳源氏物語』で日本文芸大賞、平成13年『場所』で野間文芸賞受賞。平成9(1997)年、文化功労者。平成18(2006)年、イタリア・国際ノニーノ賞受賞。同年秋には文化勲章を受章した。平成19(2008)年に比叡山延暦寺の直轄寺院・禅光坊の住職となる。平成20(2008)年には坂口安吾賞を受賞。その後も作家として、僧侶として、講演、執筆に忙しい日々を送っている。(2009年3月27日現在)