安部龍太郎 ( アベ リュウタロウ )
1955年福岡県生まれ。久留米高専卒業後、図書館司書を務めながら新人賞への応募を続け、「師直の恋」でデビュー。古代から近代に至る日本の歴史を全46の短編でたどる『血の日本史』で注目を集める。その後も、朝廷と戦国武将の関係から戦国史をとらえ直した『関ヶ原連判状』、『神々に告ぐ』、ヨーロッパとの外交を軸にして本能寺の変の意外な真相に迫る『天下布武』など、独自の解釈で歴史を切り取る重厚な作品を発表し続けている。源平の争乱に新解釈で迫る『天馬、翔ける』で中山義秀文学賞を、戦乱を駆け抜けた絵師・長谷川信春の生涯を描く『等伯』で直木賞を受賞した。(2014年6月5日現在)