城山三郎 ( シロヤマ サブロウ )
1927~2007年。
愛知県生まれ。愛知県立工業専門学校の在学中に志願して海軍に入隊。特攻隊の伏龍部隊に配属され、訓練中に終戦を迎える。1952年に一橋大学を卒業。愛知学芸大学の教員をしながら創作活動に入り、1957年に『輸出』で文学界新人賞を、翌年『総会屋錦城』で直木賞を受賞し、経済小説作家として注目を集める。そのほかにも、『一歩の距離 小説予科練』『指揮官たちの特攻』などの戦争小説、渋沢栄一の生涯に迫る『雄気堂々』、戦国時代の貿易商・呂宋助左衛門の活動を描いた『黄金の日日』などの歴史小説を発表。晩年は、個人情報保護法に反対する活動を行った。