隆慶一郎 ( リュウ ケイイチロウ )
1923~1989年。東京都生まれ。東京大学仏文科卒。本名の池田一朗名義で脚本家として活躍、映画『忍者秘帖 梟の城』、『城取り』、テレビドラマ『鬼平犯科帳』、『破れ奉行』、『隠密奉行』などを担当する。1984年に『吉原御免状』で作家デビュー。網野善彦の歴史研究を援用することでリアルな伝奇世界を作った『影武者徳川家康』、『一夢庵風流記』などの諸作は圧倒的な人気で迎えられ、1980年代後半の時代小説ブームを牽引、後世の作家にも多大な影響を与える。人気絶頂の1989年に未完の作品をいくつも抱えたまま急逝、多くのファンに衝撃を与えた。(2013年6月5日現在)