水木しげる

水木しげる ( ミズキ シゲル )

本名武良茂。1922(大正11)年生まれ。鳥取県境港市に育つ。少年時代はガキ大将でならし、同時に景山ふささん(のんのんばあ)の影響を受けて妖怪の世界に目覚める。1943(昭和18)年、21歳で応召しラバウルへ出征、爆撃で左腕を失う重傷を負うも現地人と深く交流。1946(昭和21)年に帰国後、得意の絵をいかして紙芝居作家となり、1957(昭和32)年には貸本漫画家としてデビュー。1964(昭和39)年から雑誌『ガロ』に発表した連作で人気を博す。翌1965(昭和40)年、『テレビくん』で第6回講談社児童漫画賞を受賞。以後、『ゲゲゲの鬼太郎』『悪魔くん』『河童の三平』といった妖怪マンガの代表作を次々に発表、それらはテレビ番組化され「妖怪ブーム」を巻き起こす。マンガ界を代表する巨匠の地位を固める一方、妖怪研究家、冒険家としての多彩な活躍による文化貢献も評価され、1991(平成3)年に紫綬褒章、2003(平成15)ねんには旭日小綬章受章。また、境港での少年時代を題材とした自伝的作品『のんのんばあとオレ』は1991(平成3)年にNHKでテレビドラマ化され文化庁芸術作品賞を受賞した。(2006年04月17日現在)