幼稚園には満3歳から小学校に入学するまでの子どもたちが入ってきます。幼稚園は小学校や中学校と同じ「学校」であり、児童福祉施設である保育園とは、基本的な性格がちがいます。そのため、幼稚園の先生と保母とでは、資格も異なるし、仕事の内容もちがいます。
幼稚園では年齢によってクラスが分かれ、指導内容も、健康、人間関係、環境、言葉、表現の5つに分かれています。そして、たとえば健康なら、手洗いなど、健康・安全に必要な生活習慣や態度を身につけさせ、体育遊びにより運動能力を養うという目標が定められています。
幼稚園の先生は、このような目標が達成されるよう、年間の指導計画、日々の指導計画などを立て、子どもたちの毎日の生活、遊びを指導しているのです。
子どもたちの登園から降園まで、幼稚園の先生は、それぞれの担当のクラスの園児たちの指導にあたります。その日のプログラムにしたがい、歌を歌ったり、ゲーム遊びをし、午後まで保育のある日は給食や弁当の準備や食事の指導もおこないます。子どもたちの降園後は、教務日誌を記入し、指導計画を作るほか、研修会に出席したり、教材の研究もします。また、運動会や遠足などの学校行事の準備や指導もおこないます。 |