犬の手入れをする人を、日本ではトリマーと呼んでいますが、正確にはグルーマーといいます。つまり、グルーミング(手入れ)の中にトリミング(毛をカットして形を整える)がふくまれるからです。しかし、ここではわかりやすくトリマーとしておきます。
ほとんどのトリマーはペットショップや動物病院につとめています。出勤すると、まずその日のスケジュールを確認します。あらかじめ飼い主から、どんな種類の犬にどんな美容をするのか予約を取ってあります。ハサミやバリカンを使ってのカット、シャンプー、希望によっては毛を染めたり、つめを切ったり、猫のシャンプーをすることもあります。とくにカットは犬の種類によってさまざまで、知識とセンスが要求されます。このほか、店によっては犬や猫をあずかるペットホテルを経営しているばあいもあり、食事の世話や健康管理をまかせられることもあります。
一般的には3年のキャリアがあれば一人前だといわれています。また、最近では、独立して自宅で犬の美容室を開業する人も増えています。
このほかにも、ドッグショーに出場する犬の訓練や美容を担当するトリマーもいます。これは高度な技術が要求される仕事で、ふつう「ハンドラー」とよばれています。 |