それぞれの利用者の体力に合わせて練習方法やスポーツを指導する
スポーツインストラクター
 スポーツインストラクターの 仕事発見ルームTOPへ▲

 多くの会社が週休2日制を導入し、また国民の健康志向が高まるにつれ、アスレチッククラブ、エアロビクススタジオ、スイミングスクール、テニスクラブ、乗馬クラブ、ダイビングクラブなど、最近こうしたスポーツクラブが急増しています。全国のスポーツクラブは、現在1600カ所あまりあり、これがさらに増えつづけています。
 しかし、スポーツに親しむ人が増えるにしたがい、トラブルや事故も増加しています。
 そのため、そうした事故を未然に防ぎ、利用者が、楽しく安全に体力作りができるよう指導するスポーツの専門家が必要となったのです。
 つまり、こうした施設で、職業として、それぞれの利用者に合った運動メニューを作成したり、実際の運動を指導するのがスポーツインストラクターの仕事です。
 スポーツクラブのインストラクターは、利用者の体力に合わせた指導をするために、運動の効果やからだのしくみに関する医学的な知識も必要になります。
 そのスポーツがじょうずにできるかということより、教わる利用者側の状況をよく理解し、じょうずに教えられるかが、この仕事の一番のポイントなのです。

仕事の環境
●スポーツインストラクターには、各クラブに社員として雇われるばあいと、フリーで1レッスンごとの契約で仕事をするばあいとがあります。●スキーなどの季節スポーツは、特定の季節だけの契約も多い。●社会人コースなどは夜間に指導することが多く、日曜・祭日に出勤することも多くあります。

スポーツインストラクターになるには

これまで・今後
 スポーツインストラクターは、かなり新しい仕事だといえます。  40~50年前までは、スポーツといえば、特別な訓練を受け、運動能力が飛び抜けた人がするもので、ふつうの人はそういった選手のプレイを見て楽しむものでした。ところが、現在のスポーツは、自分がして楽しいもの、自分の健康のためにするものとなっています。  スポーツ施設は今後さらに増加し、スポーツインストラクターの数(現在は約3万6000人ほど)も増えることが予想されます。

先輩からのアドバイス
 ぼくは現在、会員制スポーツクラブでインストラクターの仕事をしています。おもな仕事は、水泳の指導をしたり、トレーニングマシンの効果的な使い方を教えたりすることです。仕事が終わって家に帰ってからも、クラブの会員さん一人ひとりに合った運動メニューなどを考えています。いかにわかりやすく教えられるかが、この仕事のポイントです。 (スポーツインストラクター・土橋康成)

こんな人が向いています
 第一はスポーツが好きなこと。好きなことができるのがこの仕事の魅力です。しかし、この仕事は利用者の体力に合った運動メニューを作る必要があり、からだのメカニズムなど、医学的な知識もたいせつになります。
『中学生のための仕事発見ガイド』(実業之日本社)より。

Copyright(c) 2000-2024, Jitsugyo no Nihon Sha, Ltd. All rights reserved.