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新聞記者
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 新聞記者が取材する分野はかぎりなく広く、政治、経済、文化から、芸能、スポーツにいたるまで、毎日起こっているあらゆる出来事が、その対象となります。
 人々が関心をもつことがらを、みんなにかわって取材する。良心にしたがって、公正な立場からの取材がたいせつなことはいうまでもありません。
 もちろんひとりの新聞記者がすべての記事を書くわけではありません。新聞社には社会部、政治部、学芸部、運動部などのセクションがあり、それぞれの部の記者が担当ごとに記事を書きます。
 また、新聞には全国で取材・販売している全国紙と、ひとつの地方や県を中心に取材・販売している地方紙があります。とくに全国紙のばあい、各地に支局があり、そこで働きながら記者としての経験を積んでいくことが一般的です。
 こうした一般紙の新聞記者のほかに、スポーツ新聞や業界紙の記者もいます。スポーツ新聞の記者なら、スポーツ、あるいは芸能関係の取材が中心になります。業界紙は自動車業界や音楽業界など、特定の分野の問題についてのみ取り上げ、その分野に興味をもつ人たちをおもな読者としています。

仕事の環境
●勤務時間はきわめて変則的になりやすい。交代で夜勤や宿直があり、休日も、日曜・祝日にかならず休めるわけでもありません。ローテーションを組んで休日を取るようになっていますが、大きな事件が起こればそれも返上ということもあります。●男性が多い職場でしたが、最近、女性の記者も増えてきています。●全国紙のばあい、転勤もあります。

新聞記者になるには

これまで・今後
 第二次大戦後、言論の自由が認められると新聞は急速に発展しました。  夕刊が再開し、紙面も大きく広がりました。地方紙や業界紙も増え、新聞記者の数も年々増加しました。  しかし、昭和50年代の安定成長期に入ってからは、新聞社も減量をせまられ、記者の数も増えなくなってきています。  現在、日本新聞協会の推定では、全国に約2万人(女性は約1700人)の新聞記者がいます。

先輩からのアドバイス
 ジャーナリストの仕事は、まず歴史を記録することです。何が「事実」で、何が「真実」かを見きわめることがたいせつです。しかし、それはけっしてたやすいことではありません。だが、限りなくその「真実」に迫り、いま、ぼくたちが生きている時代の流れをきっちりと見つめ、人々に示していかなくてはならないのです。(新聞記者・河田雅隆)

こんな人が向いています
 幅広い知識、思考力、文章力を必要とする仕事であり、体力、知力、気力の持ち主、バイタリティにとんだ人が求められています。また、情報を得るために多くの人に取材しなければならず、社交性も必要となります。
『中学生のための仕事発見ガイド』(実業之日本社)より。

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