それぞれのお客さんに合ったヘアスタイルを創造する
理容師・美容師
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 理容室を利用するおもなお客さんは男性が多く、理容師はハサミやクシ、バリカンなどを使って髪の毛を刈り上げ、ひげやむだ毛をそって、清潔でさわやかな頭や顔にしてくれます。理容室でパーマをかける男性も多くなっています。
 一方、美容室を利用するおもなお客さんは女性が多く、美容師は髪の毛をカットし、パーマをかけて髪型をおしゃれにセットしてくれます。最近では美容室で髪型をセットする男性も増えてきて、その区別はむずかしくなってきています。
 理容師と美容師のちがいをあげると、理容師は女性客にパーマをかけてはならず、また美容師はお客さんに対してカミソリを使っての顔そりは、原則的にはできないことになっています。
 ただ、どちらにも共通していえることは、理容師・美容師の仕事は時代の流行を敏感に反映するため、技術を磨くのと同時に、たえず若い人たちの感覚をキャッチしておく必要があるということです。たとえば、あのタレントさんと同じ髪型にしてほしいというお客さんからの要望もたくさんあるからです。
 また、ともに衛生・消毒・薬学などの知識も必要になります。

仕事の環境
●自分でお店をもつ人以外に、結婚式場やホテルと契約して働く人や、ヘアデザイナー、ヘアメイクアーチストとしてテレビ局や広告制作会社などでフリーとして働く人もいます。●お客さんの仕上がり状態や、急なお客さんの来店などで、どうしても労働時間は不規則になりがちです。

理容師・美容師になるには

これまで・今後
 全国に理容師は約25万人、美容師は約39万8000人います。  女性の理容業界への進出に合わせて、近年、美容業界への男性の進出はめざましく、約6万7000人の男性美容師が活躍しています。  社会が豊かになるにしたがって、おしゃれに気をつかう人は増えつづけています。  それにともない、最近の美容室では、髪型のセットにとどまらず、ヘアメイクやスキンケア、マニキュアなど、仕事内容もはば広くなってきています。

先輩からのアドバイス
 つねにベストの気持ちをもつことです。自分が人より不器用で素質がないと思えば、その分他人より何度も繰り返して勉強すればよいのです。技術とは、心が作りだすもの。心の持ち方こそ、美容師にとって一番たいせつな原点なのです。(美容師・山上尚子)

こんな人が向いています
 手先が器用で、美的感覚にすぐれた人が向いています。また、一日中立ち通しの仕事ですから、体力にも自信がある人。また、お客さんの気持ちがわかり、じょうずに会話のできる接客能力も求められます。
『中学生のための仕事発見ガイド』(実業之日本社)より。

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