音の狂ったピアノを調整するピアノのお医者さん ピアノ調律師 |
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少し動かしただけでも音が変わってしまう楽器がピアノです。また、複雑な機能をもっているため、ほかの楽器のように、演奏者が自分で音の調整をするにはかなりの困難を要します。その調整の専門家がピアノ調律師で、調律だけで直らないばあいには、修理まで手がけることもあります。ふつう、調律師は、音楽的原理にもとづいた基本的な音程を作る「調律」の作業と、音をもっともよい状態で発生させる楽器に仕上げるための「整調」の作業、さらにイメージどおりの微妙な音色を作りだす「整音」の作業をおこないます。この3段階を総合して一般的に調律といっています。 基本は、まず基準音のキーをたたいて音叉(おんさ)と聞き合わせ、完全に同調するようにピアノの中の弦の締めぐあいを調節します。ついで和音を作りながら、ひとつひとつの音を確認してすべての弦を調律していきます。ここでは微妙な音のちがいを聞き分けられる力が必要になります。 このあと、整調・整音の作業をおこない、さらに温湿度の管理に注意をあたえたり、防音の相談にのったりと、最良のコンディションでピアノがひけるように、さまざまな角度から点検、アドバイスをします。 |
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『中学生のための仕事発見ガイド』(実業之日本社)より。 |