パソコンなどのOA機器の操作方法を教える専門家
OAインストラクター
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 パソコンなどのOA機器の使用方法を教える専門家がOAインストラクターです。これまではコンピュータといえば、特別な部門の人だけが使うものでした。ところが、現在のOA機器は会社の中のあちこちに置かれ、さまざまな人が手軽に使うようになってきました。それだけに、会社が新しい機種やソフトを導入すれば、たくさんの社員に使用方法を教える必要があります。そこで最近増えているのがOAインストラクターなのです。
 OAインストラクターの仕事には、いくつかの場面が考えられます。まず第一は、OAショーなどでの機械の説明と操作です。たくさんの人の前で新製品の特徴を説明し、機械を動かしてみせます。第二は、ショールームなどでの案内と指導です。見に来たお客さんに直接操作してもらい、その場で操作方法も教えます。また、購入を考えている会社などに出かけて、使用方法の説明をするケースもあります。このようなばあいは営業マンをかねていることが多く、会社の要請にしたがって、新しいプログラムを組み、書類を作成して見せるなど、システムエンジニアの役割をかねることもあります。
 このほか、パソコン教室などを開いて、生徒たちに教えることもあります。

仕事の環境
●OA機器メーカーや販売会社の社員であるばあいがほとんどで、残りは人材派遣会社に登録しているケースが多い。●日曜日でもショールームを開いているばあいもあり、日曜、祭日の出勤もあります。●採用時にはとくにパソコンなどに習熟している必要はなく、社内での研修でマスターするのがふつうです。

OAインストラクターになるには

これまで・今後
 パソコンなどのOA機器は、近年企業に急速に普及してきました。  この背景には、これらの機械の値段が安くなり小型化し、手に入れやすくなったこと、ハード・ソフトの両面で技術が進歩し、使いやすくなったこと、企業サイドに年々増加する事務経費や人件費などを減らしたいという合理化ニーズがあったことなどがあげられます。今後もさらにOA機器は普及していくと思われ、OAインストラクターを採用するメーカー、販売会社は増えていくと見込まれます。

先輩からのアドバイス
 私は中高年の人を対象にしたパソコン教室で、操作方法を教えています。最近では、定年後に生きがいとしてパソコンに挑戦する人も多く、その熱意にはこちらのほうがむしろはげまされる思いがします。この仕事のポイントは、いかにわかりやすく、そして楽しく生徒さんたちに教えるかがポイントです。(OAインストラクター・立石英生)

こんな人が向いています
 つぎつぎに出る新機種やコンピュータソフトをマスターする必要があり、パソコンなどのOA機器に興味・関心があることがたいせつです。人に教える仕事ですから、明るい人柄が望まれます。
『中学生のための仕事発見ガイド』(実業之日本社)より。

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