それぞれの機械に夢や個性を吹き込む 工業デザイナー |
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私たちの身のまわりには、パソコンやオートバイ、万年筆など、工場で大量に生産された製品がたくさんあります。このような製品の色やスタイル、素材などを考えるのが工業デザイナーの仕事です。工業デザイナーはインダストリアル・デザイナーともよばれています。 たとえば自動車でしたら、これから新車を買おうとする消費者の希望や、時代の流行などを見きわめながら、新しい色、そしてスタイルの自動車のスケッチを描きます。 描かれたスケッチに対して、自動車の機械技術者や販売担当者をまじえて話し合います。大量生産するものですから、単にデザインとしてすぐれているだけではなく、売れるものでなければならないのです。工業デザイナーの仕事は、このように多くの人との共同作業でもあるのです。 このような話し合いを何度も繰り返しながら、デザインを決定します。決定したあとは、スケッチをもとに自動車の模型を作り、さらに細かい修正を加えながら最終デザインを決めるのです。 美しく、使いやすく、安く作れて、大量生産しやすいこと、また、安全性にすぐれ、こわれにくく、海外でも受け入れられること、これが工業デザインの基本です。 |
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『中学生のための仕事発見ガイド』(実業之日本社)より。 |