医師が、患者さんの病気を正確に診断するためには、精密な検査が必要で、診療放射線技師も臨床検査技師も、医師を中心とする医療スタッフの一員として病院、診療所、検査センターなどに勤務しています。
診療放射線技師の仕事は、まずレントゲン撮影。骨や内臓などの状態をエックス線によって写真撮影したりビデオなどに記録します。CTスキャナーというコンピュータを使ってエックス線検査で得た情報を分析する装置の操作もこの仕事にふくまれます。このほか、医師が患者さんの体内に注入したラジオアイソトープから出る放射線の測定をおこなったり、ガン細胞を破壊するために高エネルギーの放射線を患部にあてたりもします。
臨床検査技師の仕事は、血液や尿、便などをもとにさまざまな検査をおこなうことが中心です。細菌やウイルスがいないか探したり、さまざまな薬品をまぜて化学反応を起こして、その成分を分析します。あるいは手術などで患者のからだから取った組織片を薄い標本にして、顕微鏡で悪性の細胞がないかどうか調べたりもします。このほか、脳波検査や心電図検査、超音波検査など、患者さんに直接測定器を装着しておこなう検査も臨床検査技師がおこなう仕事のひとつです。 |