本屋さんには多くの雑誌や書籍がならんでいます。これらの雑誌や書籍を編集するのが編集者の仕事です。
雑誌でも、書籍でも、本づくりはテーマの設定が第一のポイントです。「読者がいま読みたいものは何か」と、編集者はつねに考えています。
雑誌のばあい、編集長を中心に編集会議をおこない、その会議で、どんなテーマをどう取り上げるかを決めます。編集者の仕事は、ここで決まったテーマについて、誰かに原稿を依頼したり、あるいは自分で取材して原稿を書くことです。テーマになったものをいろいろな角度から分析して記事にまとめますが、雑誌によっては、取材する人と、取材結果をまとめて記事を書く人という分業システムをとっているところもあります。
書籍のばあいも、テーマが決まれば、編集者は、その内容にもっともふさわしい執筆者を選び、依頼します。このため編集者には、各分野にわたる幅広い知識が必要となります。有名な執筆者にはいろいろな出版社の原稿依頼が集中し、なかなか引き受けてくれないこともあります。引き受けてもらえたばあい、つぎはしめ切りまでに原稿を集めるのが重要な仕事です。そして、集めた原稿を整理し、印刷所に渡すことになります。
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