コンピュータはハードウエア(機械装置)だけではただの箱です。これを動かすソフトウエア(指令)があって、はじめていろいろな判断をしたり、計算ができるのです。ソフトウエアの技術者というのは、この指令の体系を考えて、具体的にコンピュータが読み込める形=プログラムに書きあらわす技術者のことをいいます。このうち、指令の体系を考えることが中心の職業を「システムエンジニア」、プログラムの作成が中心の職業を「プログラマー」といいます。
たとえば、A君のお父さんの会社では、これまで給料の計算は、そのたびに、いろいろな手当などの額を電卓で計算していた。それをコンピュータでやろうということになって情報処理会社に話をした。すると、システムエンジニアがやってきて、これまでの給与計算のやり方や、今後はどういうスタイルの集計をしていきたいかなどをいろいろ聞いていった。システムエンジニアは、聞いてきたことをもとに、どういう形にとりまとめればいいのかを設計書にまとめ、プログラマーに渡す。プログラマーは、さらにそれを細かく検討し、コンピュータにわかる言葉=プログラムに書きあらわす。こんなぐあいです。
このほか、ゲームソフトを開発したりするのも、やはりソフトウエア技術者です。
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