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中学校・高等学校教員
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 小学校の先生は、国語も社会も理科もひとりの先生が教えていましたが、中学校や高等学校の先生は、英語だったら英語だけと、自分の専門の教科を担当して、各学年、学級の生徒に授業をおこないます。
 また、子どもからおとなにかわる時期でもあり、多感な生徒たちを適切に指導する必要もあります。
 中学校、高等学校で教える教科には、国語、数学、理科、社会、音楽、美術、保健体育、技術・家庭、外国語、農業、商業、工業などがあります。中学校や高等学校の教員は、それぞれのもつ教諭免許状の種類に応じて、原則として、これらのうちのひとつの教科を分担します。
 中学校、高等学校では、自分の専門の教科を教えるほかに、道徳や学級活動、生徒会活動、学校行事などの特別活動について指導したり、あるいは進路指導部、生徒指導部などの、それぞれの役割によって、学校運営に参加することも、中学校・高等学校の先生の大きな仕事となっています。
 そのほか、先生には絶えざる研修が求められます。
 教え方をくふうして、生徒一人ひとりに学習や学校生活に積極的に参加させることもたいせつな課題です。
 また、中学校、高等学校には養護教諭もいて、学校救急看護、集団健康管理、保健指導などにあたっています。

仕事の環境
●中学校の大半と、高等学校の5分の4が公立であり、それ以外が私立、国立となっています。したがって、中学校・高等学校の先生のほとんどが地方公務員です。●多感で活動的な時期の生徒が相手だけに神経を使うことも多く、また生徒が帰ったあとも、遅くまで残って仕事をすることもあり、労働時間は長くなりがちです。

中学校・高等学校教員になるには

これまで・今後
 中学校の先生は全国で約27万3500人、高等学校の先生は約28万2000人います。
 これまでは、中学、高等学校とも男性の先生の割合が高かったのですが、最近では女性の先生の割合も少しずつですが、増えてきています。
 中学校も高等学校も生徒数の減少により、新規採用はたいへんな狭き門となってきており、教員免許を取得しても中学校・高等学校の先生として就職することがむずかしくなってきています。

先輩からのアドバイス
 中学教師という職業は、人生をかけるに足る魅力あふれる仕事です。こわい先生もいる。やさしい先生もいる。きびしい先生もいれば、包容力のある先生もいる。それぞれが自分の持ち味を最大限生かして、授業や部活動に取り組んでいる。みんな生徒をしんから愛しているからこそできる仕事なんです。(中学校教員・工藤和夫)

こんな人が向いています
 担当する教科についての専門的な知識・技能はもちろん必要ですが、生徒を指導する熱意や根気強さもたいせつです。多感な年代の生徒が相手ですから、豊かな感受性も求められます。
『中学生のための仕事発見ガイド』(実業之日本社)より。

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