ニュースからスポーツ、バラエティの司会まで。仕事の幅は広がりつつある
アナウンサー
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 テレビに、ラジオにと、毎日登場するアナウンサーは放送局の顔であるといわれています。視聴者と放送局とのまさに接点なのです。
 アナウンサーはさまざまな番組にさまざまなかたちで登場します。まずニュース番組。ここでのアナウンサーの役割は、編集されたニュースを正しくわかりやすく伝えることです。ニュースを理解し整理して伝えるためには、国際情勢や経済情勢など、幅広い知識を身につけておく必要があります。また、人名や地名の読みまちがいがないようにチェックすることもたいせつな仕事です。
 スポーツ番組で多いのは、実況中継です。アナウンサーは自分の目で見ている試合のようすを正確に視聴者に伝えなければいけません。そのためにはそのスポーツを十分研究し、理解しておく必要があります。そして司会。ゲストの話を聞き出し、整理し、時間進行にも気を配らなければいけません。このほかにも交通情報や気象情報、ドラマやコマーシャルのナレーション、ディスクジョッキーとさまざまな仕事があります。
 それだけに、発声や発音、アクセントなど、言葉を正しく伝えるための技術の習得はアナウンサーの基本ともいえるでしょう。

仕事の環境
●放送局の社員として働くアナウンサーと、フリーのアナウンサーがいます。●フリーのアナウンサーのばあい、芸能プロダクション等に所属している人が多い。●勤務時間等は担当する番組によって異なりますが、おおむね不規則になりやすい。●取材・中継などでの出張も多く、放送局によっては転勤もあります。

アナウンサーになるには

これまで・今後
各放送局でのアナウンサーの採用数はここ数年変わらず、全体数(約2500人)にもあまり変化はありません。  ただ、衛星放送の普及など放送業界のこれからの発展によっては番組数の増加とともにアナウンサーの採用増も考えられます。  また、放送番組からはなれての、ファッションショーやコンサート、結婚式での司会などの仕事もアナウンサーの仕事であり、この分野におけるフリーのアナウンサーの需要はこれからも増えていくものと思われます。

先輩からのアドバイス
 アナウンサーに興味のある人だけでなく、どんな仕事でも同じだと思うのだけれど、たいせつなのは自分がイキイキ生きること。何をしていたら、イキイキできるか。それを一番に考えてみてほしい。それが仕事に反映します。私は好奇心とミーハー精神にみちびかれるままいつもつっ走っています。(アナウンサー・斎藤弘美)

こんな人が向いています
 まさに「人前でしゃべる」職業。このこと自体が好きで、得意であるところから始まります。また、最近ではアナウンサーも、自分で資料を集めたり、ニュースを自分の目で掘り下げて伝えることも多くなってきており、幅広い知識が必要となってきています。
『中学生のための仕事発見ガイド』(実業之日本社)より。

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