会長挨拶

ご挨拶
実業之日本社は、1897(明治30)年の創業以来、雑誌・書籍の刊行を通じて、読者の皆様とともに歩んでまいりました。
創業10周年を迎えた1907年には、創業者の増田義一が当社の社是にあたる「実業之日本社座右銘」を掲げています。
一、何事モ精神ニアルコトヲ信ズルコト
一、万事読者ノ利益ヲ主トスルコト
一、常ニ最善最良ノ手段ヲ尽スコト
一、決シテ他ノ真似ヲ為サザルコト
一、極力卑劣ノ行為ナキヲ期スルコト
一、徹頭徹尾親切ニテ勝ヲ取ルコト
一、手ニテ書カズ足ニテ書クコト
一、雑誌ハ自己ノ鏡ナリト思フコト
出版物の内容は当時と大きく変わりましたが、この精神は今日もなお変わりません。
皆様の格別のご愛顧をお願いいたします。
社長挨拶

ご挨拶
私たち実業之日本社は、時代が19世紀から20世紀に移ろうとしていた1897(明治30)年6月に、経済雑誌『実業之日本』の創刊をもってスタートした出版社です。
それから一世紀以上が経ち、世界は想像を絶するほど大きく変転していくなかで、比較的小さな変化の中に留まっていた「出版」という営みにも、これまで経験したことのない変革のときが訪れています。
しかし、どれほどメディア(情報媒体)が変化しようとも、読者の皆さんの心を豊かにし、勇気づけ、知識欲を満たすコンテンツを、120年間にわたって作り続けてきた私たちの姿勢がぶれることはありません。
私たちは「創業120年の老舗ベンチャー企業」の気持ちをもって、これまでの出版業界の常識にとらわれない自由な発想と大胆な戦略で取り組んでまいります。
かつて創業者の増田義一が、新渡戸稲造を編集顧問に迎え、委託返品制度の本格導入で出版流通革命を起こしたように、高い志をもって、新たなチャレンジを続ける出版社の魂をふたたび甦らせることが、私に課せられた使命だと感じております。
皆様方のよりいっそうのご支援を賜りたく、心よりお願い申し上げます。
株式会社 実業之日本社
代表取締役社長 岩野 裕一