会社小史

沿革

『実業之日本』創刊号
『実業之日本』創刊号

 1897(明治30)年6月10日、『実業之日本』の創刊をもって創業の日とします。1906(明治39)年から08年にかけて『婦人世界』と『日本少年』『幼年の友』『少女の友』を相次いで創刊。また1909年(明治42年)には新渡戸稲造を小社の編集顧問に迎え、大正期に「実業之日本社の五大雑誌」は多くの読者を獲得しました。1923 (大正12) 年の関東大震災で大きな打撃を受けるが、昭和10年代には『少女の友』と1937(昭和12)年創刊の『新女苑』が若い女性に人気を博します。
 戦中戦後の混乱期を経て、昭和30年代には「進路指導用テキスト」、『週刊漫画サンデー』、「ブルーガイドブックス」、「実日新書」、昭和40年代には『週刊小説』、昭和50年代には『My Birthday』など、今日の出版活動の根幹となる雑誌・書籍が次々と生まれ、総合出版社としてその地歩を固めます。
 現在は、定期雑誌5誌、実業之日本社文庫、じっぴコンパクト新書のほか、学芸、経済・ビジネス、趣味実用・エンターテイメント、文芸、児童、ブルーガイド、教育図書などさまざまなジャンルの書籍・ムックを刊行し、コンテンツビジネスにも注力しています。
 2015年12月には、株式会社フィスコとの業務提携契約を締結して、新たな出版ビジネスモデルの創出にチャレンジします。

  • 1897(明治30)6月、大日本実業学会が『実業之日本』を創刊。これをもって実業之日本社の創業とする。
    1906(明治39)『日本少年』『婦人世界』創刊
    1907(明治40)『家庭教育絵ばなし』の発行を引き受ける(1909年、『幼年の友』に改題)
    1908(明治41)『少女の友』創刊
    1919(大正8)『小学男生』『小学女生』創刊
    1937(昭和12)『新女苑』創刊
    1946(昭和21)『ホープ』『新中国』『赤とんぼ』『私のきもの』『文学季刊』『経済思潮』創刊
    1947(昭和22)『国民の歴史』『婦人の世紀』創刊
    1949(昭和24)「学年別読物シリーズ」発刊
    1951(昭和26)『オール生活』創刊
    1957(昭和32)「進路指導用テキスト」発刊
    1959(昭和34)『週刊漫画サンデー』創刊
    1961(昭和36)「ブルーガイドブックス」発刊
    1962(昭和37)ブルーガイド編集『SKI』創刊
    1963(昭和38)「実日新書」発刊
    1965(昭和40)「実用百科シリーズ」「ブルーガイド海外版」(「ブルーガイド・ワールド」の前身)発刊
    1972(昭和47)『週刊小説』創刊 「ブルーガイドパック」発刊
    1975(昭和50)「ジョイ・ノベルス」発刊  『月刊美術』創刊
    1976(昭和51)「こどもポケット百科」発刊
    1977(昭和52)「マンサンコミックス」発刊
    1979(昭和54)『My Birthday』創刊
    1986(昭和61)『GARRRR』創刊
    1989(平成1)『MONIQUE』創刊 『増刊My Birthday』を『MISTY』と改題
    1991(平成3)『GARRRV』創刊 「ミシュラン・グリーンガイド(日本語版)」発刊
    1992(平成4)『Waggle』創刊
    1997(平成9)『実業の日本』創刊100周年 「ブルーガイドわがまま歩き」発刊
    2000(平成12)「ブルーガイドてくてく歩き」発刊
    2002(平成14)『J-novel』創刊
    2003(平成15)「SPORTS LEVEL UP BOOK」発刊
    2005(平成17)「ブルーガイドわがまま歩きツアーズ」「ブルーガイドプチ贅沢な旅」発刊 『Body+』創刊
    2007(平成19)『ネイルVENUS』創刊 「じっぴコンパクト新書」発刊
    2010(平成22)「実業之日本社文庫」発刊
    2011(平成23)『giorni』創刊
    2015(平成27)「じっぴコンパクト文庫」発刊
  • 1900(明治33)大日本実業学会を実業之日本社に改組、増田義一が社長となる。
    1901(明治34)新渡戸稲造「欧米農業の大勢」が『実業之日本』に載る。本誌へ最初の寄稿となる。
    村井弦斎、『婦人世界』の編集顧問に就任。
    1909(明治42)新渡戸稲造、『実業之日本』の編集顧問に就任(~12)。
    『少女の友』第1回愛読者大会開催。
    1913(大正2)社内に帝国実業講習会(総裁・大隈重信、副総裁・渋沢栄一)を創設し『実業講習録』を発行。
    『少女の友』表紙の題字、北大路魯山人の筆となる。
    1916(大正5)『婦人世界』春季増刊号誌上に日本新三景を発表(読者投票により決定)。
    三保の松原(静岡県)、大沼公園(北海道)、耶馬渓(大分県)
    1922(大正11)『実業之日本』表紙の題字、北大路魯山人の筆となる。
    1923(大正12)浜田広介、『幼年の友』主筆となる。
    1929(昭和4)実業之日本社を株式会社に改組。
    1935(昭和10)『少女の友』1月号から中原淳一が装画を担当(~1940年6月号)。
    1947(昭和22)『赤とんぼ』3月号に竹山道雄「ビルマの竪琴」が掲載される。
    1973(昭和48)㈱アサカを設立。
    1974(昭和49)㈱有楽出版社を設立。
    1975(昭和50)㈱サン・アートを設立。
    1984(昭和59)難波利三著『てんのじ村』、直木賞受賞。
    1988(昭和63)『週刊漫画サンデー』で新田たつお「静かなるドン」の連載が始まる。
    2011(平成23)新田たつお『静かなるドン』コミックス100巻発刊。
    2015(平成27)株式会社フィスコと業務提携契約締結。
  • 1902(明治35)アンドリュ・カーネギー著、小池靖一訳『実業の帝国』
    1911(明治44)新渡戸稲造『修養』 メーテルリンク著、東草水・島田元麿訳『青い鳥』
    1913(大正2)夏目漱石『社会と自分』 森鴎外訳『十人十話』 竹久夢二『絵入小唄集 どんたく』
    1914(大正3)高浜虚子『俳句とはどんなものか』 同『俳句の作りやう』
    1917(大正6)島崎藤村『幼きものに』 バアネット著・岩下小葉訳『秘密の花園』
    1922(大正11)大隈重信著・相馬由也編『大隈侯論集』
    1924(大正13)岡本一平『紙上世界漫画漫遊』
    1926(大正15)鉄道省運輸局編『キヤンピングの仕方と其場所』
    1927(昭和2)九条武子『無憂華』
    1929(昭和4)与謝野晶子『晶子詩篇全集』 藤田嗣治『巴里の横顔(プロフヰル)』
    1933(昭和8)海老衣子編『ベビーブツク』 西勝造著『西式断食療法』
    1937(昭和12)徳川夢声『愚談漫談』
    1938(昭和13)川端康成『乙女の港』
    1939(昭和14)吉屋信子『花物語』 横光利一『実いまだ熟せず』
    1940(昭和15)林芙美子『短編 青春』 室生犀星『うつくしからざればかなしからんに』
    1941(昭和16)井伏鱒二『シグレ島叙景』 太宰治『東京八景』
    1945(昭和20)大仏次郎『宗十郎頭巾』
    1946(昭和21)宮本百合子『私たちの建設』 伊東茂平『私のきもの』
    1947(昭和22)太宰治『道化の華』
    1948(昭和23)上林暁『死者の声』 尾崎一雄『のんきめがね』 太宰治『桜桃』
    1950(昭和25)ケストナー作・高橋健二訳『飛ぶ教室』 本多静六『私の財産告白』
    1953(昭和28)高碕達之助『満州の終焉』
    1956(昭和31)森赫子『女優』 宮澤喜一『東京-ワシントンの密談』
    1957(昭和32)串田孫一『山のパンセ』 谷川俊太郎『愛のパンセ』 遠藤周作『恋することと愛すること』
    1958(昭和33)津村秀夫『溝口健二というおのこ』
    1959(昭和34)渋沢秀雄『父渋沢栄一』
    1960(昭和35)松下幸之助『仕事の夢 暮しの夢』
    1961(昭和36)本田宗一郎『スピードに生きる』
    1963(昭和38)松下幸之助『物の見方・考え方』 本田宗一郎『俺の考え』
    1964(昭和39)ナポレオン・ヒル著、志賀政喜訳『巨富を築く13の条件』 岡野薫子『銀色ラッコのなみだ』
    1967(昭和42)チャンドラー著・三菱経済研究所訳『経営戦略と組織』 浪越徳治郎『自分でできる 3分間指圧』
    1968(昭和43)手塚治虫『人間ども集まれ』 日本進路指導協会『中学生活と進路』
    1970(昭和45)トフラー著・徳山二郎訳『未来の衝撃』 赤塚不二夫『ニャロメの万博びっくり案内』
    1971(昭和46)札幌オリンピック冬季大会組織委員会企画・発行『札幌オリンピック冬季大会1972公式総合版』
    1972(昭和47)水木しげる『劇画ヒットラー』
    1973(昭和48)トケイヤー著・助川明訳『ユダヤ・ジョーク集』
    1975(昭和50)喜多川歌麿画・十返舎一九編『青楼絵本年中行事』
    1976(昭和51)堺屋太一『破断界』
    1977(昭和52)小松左京『題未定』 山口瞳『草野球必勝法』
    1979(昭和54)筒井康隆『腹立半分日記』
    1980(昭和55)藤沢周平『橋ものがたり』
    1983(昭和58)赤川次郎『忙しい花嫁』
    1988(昭和63)西村京太郎『十津川警部の挑戦』 金子信雄『金子信雄の楽しい夕食』
    1989(平成1)内田康夫『日蓮伝説殺人事件』 
    1993(平成5)中島らも『ガダラの豚』
    1995(平成7)筒井康隆原作『筒井漫画涜本』
    1997(平成9)田中美知太郎ほか『最終講義』
    1999(平成11)谷岡ヤスジ『谷岡ヤスジ傑作選 天才の証明』
    2001(平成13)橋田信介『戦場特派員』
    2002(平成14)下ヨシ子『流生命』
    2003(平成15)宮部みゆき『誰か somebody』 星野仙一『星野仙一 闘将日記』
    2005(平成17)三浦敬三『101歳の少年』 伊坂幸太郎『砂漠』
    2006(平成18)池井戸潤『空飛ぶタイヤ』
    2007(平成19)浅井健爾『知らなかった!驚いた!日本全国「県境」の謎』
    2008(平成20)武良布枝『ゲゲゲの女房』
    2009(平成21)実業之日本社編『「少女の友」創刊100周年記念号』
    2010(平成22)東野圭吾『白銀ジャック』
    2011(平成23)東川篤哉『放課後はミステリーとともに』 北杜夫『マンボウ家族航海記』
    2012(平成24)杉作『猫なんかよんでもこない。』
    2013(平成25)東野圭吾『疾風ロンド』
    2014(平成26)そにしけんじ『ねこねこ日本史』
  • 1904(明治37)日露戦争(~05)
    1914(大正3)第一次世界大戦(~18)
    1923(大正12)関東大震災
    1941(昭和16)太平洋戦争(~45)
    1945(昭和20)ポツダム宣言受諾
    1951(昭和26)サンフランシスコ講和条約
    1956(昭和31)日本、国連に加盟
    1958(昭和33)皇太子ご成婚
    1964(昭和39)東京オリンピック
    1970(昭和45)大阪万博
    1972(昭和47)日中国交正常化
    1973(昭和48)第一次オイルショック
    1976(昭和51)ロッキード事件
    1986(昭和61)チェルノブイリ原発事故
    1989(平成1)平成に改元、天安門事件、ベルリンの壁崩壊
    1995(平成7)阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件
    2001(平成13)アメリカ同時多発テロ事件
    2003(平成15)イラク戦争
    2008(平成20)リーマンショック
    2011(平成23)東日本大震災