夢二殺人幻想 江戸川乱歩の事件簿2

楠木誠一郎著 （ クスノキ セイイチロウ ）

昭和三年、江戸川乱歩は、『新青年』の編集長・横溝正史とともに、覆面作家・瑞江藍風との対談のために世田谷にある瑞江の家を訪ねた。ところがそこで彼らを待っていたのは、全身を縄で縛られたうえに絞殺された妖艶な美女の無惨な姿だった！　さらに死体のそばには竹久夢二の絵が……。おりしも世間では、若い女性が縛られて絞め殺されるという事件がつづいており、今回の事件は第四の被害者なのか？　瑞江藍風との関係は？　そして竹久夢二の絵はなにを語っているのか？　独自に事件を調べはじめた乱歩と横溝の前に浮かび上がった驚くべき事実とは!?　書き下ろし長編ミステリー。