「月刊J-novel2016年7月号」書影

月刊J-novel2016年7月号

実業之日本社 ( ジツギョウノニホンシャ )

A5判

2016年06月15日発売

価格 560円(税込)

雑誌コード 05103-0700-16

在庫なし

挑戦する文芸誌

前号からモデルチェンジした新しい表紙、いかがでしょうか。今月の「公園遊具」は梅雨の季節にちなんで、「カエルの滑り台」をお届けしました。闇の中で遊具が幻想的に浮かび上がるよう、フォトグラファー木藤富士夫氏は工夫を凝らしておられます。ストロボ一発撮りではなく、照明の位置を変えて何枚も撮影したものを合成し、1枚の作品に仕上げているそう。来月以降、なにが登場するか、どうぞご期待ください!

知念実希人氏『仮面病棟』はおかげさまで発行部数40万部を突破! それを記念して開かれた、ベストセラー『珈琲店タレーランの事件簿』の作者で、知念氏と同期デビューの岡崎琢磨氏とのトークイベントの模様を小誌に採録しました。人気作家二人が放つ、ミステリーへの無尽蔵な熱量、どうぞ堪能してください。

今号で最終話を迎えた井川香四郎氏「もんなか紋三捕物帳」シリーズは、『桃太郎姫』の書名で、2016年8月に実業之日本社文庫として刊行されます。井川氏は同シリーズを複数の出版社のレーベルで発表され好評を博していますが、その功績をたたえ、「歴史時代作家クラブ賞・シリーズ賞」を受賞されました。おめでとうございます!
鯨統一郎氏のシリーズ「歴女学者探偵・信濃川殺人紀行」第1弾「石狩川殺人紀行」は今号で完結。第2弾は秋頃のスタートを予定しています。ご期待ください。

充実の小説陣は、青柳碧人氏の彩菊あやかし算法帖シリーズ最新作「彩菊とからくり寺」、赤川次郎氏の花嫁シリーズ「綱わたりの花嫁」、天祢涼氏のライト本格ミステリー「探偵ファミリーズ」、五十嵐貴久氏「ベスト・フレンズ・ウエディング」、江上剛氏の金融ミステリー「銀行支店長、走る」、大島真寿美氏が或る女の生涯を綴る「ツタよ、ツタ」、西條奈加氏の政界エンタテインメント「1.8 小町バトル」、柴田よしき氏の家族ドラマ「君がいた夏は」、西村京太郎氏のトラベルミステリー「札沼線の愛と死 新十津川町を行く」、馳星周氏のネイチャーサスペンス「神(カムイ)の涙」、深町秋生氏の「死は望むところ」、藤田宜永氏のサスペンス「彼女の恐喝」、いずれも好調です。

年齢をめぐるリレーエッセイ「AgeX」には、『戦場のコックたち』で大きな注目を集めた新鋭、深緑野分氏が登場。自由なテーマでベスト3を語る「私の〇〇ベスト3」には第69回日本推理作家協会賞短編部門で栄冠を射止めた永嶋恵美氏、気鋭作家によるコラム「オンステージ」には小林由香氏、七月隆文氏が登場です。書評ページ「J’s Book Bar」コーナー、今回は、池上冬樹、友清哲、大矢博子の三氏が担当です。話題作、注目作選びにぜひお役立てください!