親を、どうする? 介護の心編
小林裕美子著(コバヤシ ユミコ)
A5判 160ページ
2014年11月18日発売
価格 990円(税込)
ISBN 978-4-408-61298-0
在庫あり
「本当は一緒に暮らしたくなかったのよ」
子を想う親の心の声、あなたの胸に届いてますか?
遠方で暮らす母親、頑固オヤジと独身息子、現場の実態に苦悩するヘルパー、介護の犠牲になる子供、誰もが経験し、避けては通れない親の老いと死。
介護の理想と現実の狭間で揺れ動く家族の本音をリアルに、そして、あたたかく描いた感動作。
■遠距離介護
東京で暮らす60代の夫婦。妻は遠方で暮らす80代の両親の介護のため、頻繁に実家を訪れる。長距離移動は精神的にも肉体的にもキツく、さらにバカにならない交通費に頭を悩ませる。
■頑固オヤジと独身息子
40代の独身息子はリストラにあい、次の職を探すまでの間、要介護状態のひとり暮らしの父親と同居することに。父親には愚痴を言われ、近所からは「父親の年金目当てに同居した経済的虐待だ!」と噂され…。
■ヘルパーの苦悩
新人ヘルパー松本は、これからの超高齢社会に必要とされているヘルパー職に、誇りを持って臨んでいる。でも、ある利用者の下の世話をしている時に、「自分の娘や孫には、こんな仕事をさせたくない」と言われ、あらためてヘルパー職の地位の低さを痛感する。
■子供の気持ち
子育て、仕事、親の介護、すべてをうまくやりくりしているつもりだった…。フリーランスで仕事をしている夫婦に訪れた両親の介護問題。介護にかかりきりで母親との時間を持てなくなった子供たちは、心の中に少しずつ不満を募らせていく。