横浜馬車道殺人事件
木谷恭介著(コタニ キョウスケ)
新書判 232ページ
2014年09月18日発売
価格 990円(税込)
ISBN 978-4-408-60689-7
在庫なし
消えた男の惨殺死体!
高級クラブで接待中の中堅ゼネコン・山手建設の秘書、笹沼詩乃の携帯が鳴った。2か月前にフェリーから海に転落した元上司、高森専務からだった。高森は自分をフェリーから突き落とした犯人を知っている男と会うことになったので、ひそかに見張っていてほしいという。待ち合わせの現場である掃部山に詩乃が同僚の浦野と急行すると、すでに高森が惨殺されており、しかも警察に通報しているわずかな間に、なんの手がかりも残さず死体は煙のように消えてしまった――! 相談を受けた宮之原警部が、古巣である横浜で捜査を開始する。
宮之原は、まず高森がフェリーから転落した現場である和歌山へ向かう。そこでフェリーには身元の分からない一人客が3名いたことが判明する。その人物を追っていくと、やがて横浜を牛耳る闇の勢力の影が浮かび上がってきた。横浜・みなとみらい21を舞台に、バブル時代の負の遺産に苦しむ建築業界や大物代議士を巻き込んだ難事件に宮之原警部が挑む。