「京都大原殺人物語」書影

京都大原殺人物語

秋月達郎(アキヅキ タツロウ)

新書判 320ページ

2008年03月29日発売

価格 943円(税込)

ISBN 978-4-408-60470-1

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実家の火事で母親を亡くして以来、夫とうまくいかなくなり離婚した桐村美玖は、家政婦として大原にある小さな料亭に働きに行くことになった。条件は、そこの主人雀部是孝の動向を逐一報告すること。奇妙な依頼にとまどいながらも働きはじめた美玖だが、1ヶ月ほど経った頃から得体の知れない視線を感じるようになった。その視線の背後には、有名料亭をめぐる一族の確執があるらしい。そして、是孝の幼なじみが大原の花尻の森で殺され……。大原に伝わる哀しい伝説になぞらえた殺人の謎を、民俗学者竹之内春彦が解き明かす。