北冥の海戦

高貫布士著（タカヌキ ノブヒト）

風雲急を告げる日華関係に、互いの思惑を秘めた二人の独裁者が介入した。ヒトラーとスターリンである。危機感を覚えた日本政府は英国との間で第２次日英同盟を締結、これに対抗しようとする。双方の勢力を天秤にかけながら、漁夫の利をねらうルーズベルト。こうした中、最初に動いたのはドイツ政府であった。ヒトラーは最新鋭の装甲艦３隻と１個戦隊分のUボートを、蒋介石政府へ売却したのだ。しかもこの北洋艦隊は、ソ連が提供したウラジオ港を拠点に日本海、東シナ海に出没しはじめた！　第２次大戦前夜から始まるもう一つの戦争を描く新シリーズ！