「熊野古道に消ゆ」書影

熊野古道に消ゆ

田中光二(タナカ コウジ)

新書判 224ページ

2001年04月19日発売

価格 922円(税込)

ISBN 978-4-408-60151-9

在庫なし

オンライン書店で購入する

熊野・湯峰温泉の壺湯で、女性の腐乱死体が見つかった。偶然現場に居合わせた警察庁嘱託警視・千々岩は、あたかも小栗判官伝説を再現し、死体を甦らせようとしたかのようなこの事件に興味をおぼえ調べはじめる。その矢先、今度は熊野古道・乳岩で二人のハイカーが無残に惨殺されているのが発見され、遺体の胸に椿の花炭が……いったい誰が何のために置いたのか? 謎が深まる中、必死で捜査を進める警察と千々岩を嘲笑うかのように第三、第四の事件が……。壺湯の死体遺棄事件は、歴史と伝説に彩られた聖地・熊野古道を舞台にした恐るべき連続殺人事件の始まりだったのだ。著者会心の伝奇ミステリー。書き下ろし。