「京都伏見 恋文の宿」書影

京都伏見 恋文の宿

花房観音(ハナブサ カンノン)

A6(文庫)判 272ページ

2024年12月06日発売

価格 814円(税込)

ISBN 978-4-408-55923-0

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秘めた想いを届けます――

季節うつろう幕末の京都。伏見にある旅籠・月待屋には、不思議なほどに人の心を動かす手紙を書く代筆屋「懸想文(けそうぶみ)売りさま」がいるという。秘められた恋、切っても切れぬ親子の情、戦国の世にさかのぼる先祖の因縁――人々はそれぞれの想いを胸に、月待屋を訪ねる。京の四季と切ない人間ドラマをしっとりとした筆致で描く、人情時代小説。

〈目次〉
第一章 懸想文の男
第二章 母恋ひし人
第三章 血天井の城
第四章 饅頭喰い
第五章 伏見の酒
第六章 恋文の女

解説/桂 米紫(落語家)
装画/水口理恵子