彼女の恐喝

藤田宜永著（フジタ ヨシナガ）

藤田宜永 最後の作品
驚愕の犯罪×心理サスペンス

屈折した愛のカタチ――　
闇を持つ者たちが交錯する
心理サスペンスの極北！

奨学金を利用し、六本木のクラブで働く大学4年生、圭子。台風が襲った夜、マンションから知り合いの男が飛び出してきた。ニュースを見ると、そのマンションで殺人事件が起きたという。男が犯人？　圭子は脅迫状を送る――。秘密をもつふたりは、次第に接近する。思いが錯綜し、絡み合う珠玉のエンターテインメント。藤田宜永、ダンディズムの結晶。
解説／西上心太
カバーデザイン／町口覚　カバー写真／奥山由之

プロローグ
第一章　岡野圭子の思い切り
第二章　国枝悟郎の秘密
第三章　下岡文恵の疑い
エピローグ
解説　西上心太