砂漠の駅(ステーション)
森村誠一著(モリムラ セイイチ)
A6判 288ページ
2015年10月02日発売
価格 682円(税込)
ISBN 978-4-408-55251-4
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二つの事件に死体はひとつ
牛尾刑事の推理が冴える!
人間の坩堝・新宿を通過はできても根は下ろせない――多様な人間が去来する新宿で、歌舞伎町スナック「止まり木」のママと、松本の骨董商が同時に消えた。失職と冷えた家庭による空虚を補う唯一のオアシスとして、スナックに通っていた蒔田俊男は、常連客仲間たちとママの行方を捜し始める。同様に骨董商の娘・有美子も父親を捜すべく松本から上京。蒔田、牛尾刑事らと合流し、二人の失踪を追求するが……。但馬・出石を経て舞台が再び新宿へ戻った時、二つの事件は交わり、やがて驚くべき真相が明らかに! 一度限りの人生を殺した邪悪に立ち向かう運命のミステリー。
■人生の破片
■破片の止まり木
■父の行方
■巻き込まれた轢き逃げ
■美しい錯覚
■化けた被害者
■落城した拠点
■たらいわましされた形見
■リニューアルされた関係
■再開された拠点
■虫がよすぎる幸福
■消失した盗難車
■隣家の凶臭
■新しい人生の縁