死者におくる入院案内
赤川次郎著(アカガワ ジロウ)
A6判 368ページ
2014年12月05日発売
価格 652円(税込)
ISBN 978-4-408-55196-8
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至高のブラック・ユーモア――病みつき、中毒注意!
殺して、騙して、隠して、消して――悪は死んでも治らない!
霧深い夜に腹を裂かれた女と通り魔の正体(外科)、希望溢れるはずの新しい団地で、入居日を過ぎても姿が見えない若夫婦の行方(精神科)、人気作家の元に現れた身に覚えのない「我が子」とその母(産婦人科)、余命三ヶ月と診断されて家を飛び出した少女と強盗犯の奇妙な絆(放射線科)、法医学者のもとを訪れる、「今日殺された」と主張する謎の客 (法医学教室)……迷える人間たちの病状は実にさまざま。
<外科>、<小児科>、<眼科>、<精神科>、
<産婦人科>、<放射線科>、<法医学教室>。
バリエーションに富んだ切り口とテーマでまとめられた本作は、まさに赤川流ユーモアサスペンスの真骨頂。殺意と悪意の病に罹った「患者」たちに「名医」赤川次郎がおくる、7つの診療科への入院案内だ。劇薬級のブラックユーモアに病みつき、中毒注意! 傑作ミステリー短編集。 [解説/ 杉江松恋]