「こなもん屋うま子 大阪グルメ総選挙」書影

こなもん屋うま子 大阪グルメ総選挙

田中啓文(タナカ ヒロフミ)

A6判 320ページ

2014年10月04日発売

価格 652円(税込)

ISBN 978-4-408-55191-3

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たこ焼きvs串カツ B級グルメ大阪の陣!

美味すぎる市長選挙の行方は!?
爆笑エンターテインメント小説


「この世のものならざる」大阪のおばはん・蘇我家馬子が大阪の町の片隅で営む「こなもん」料理専門店「馬子屋」。この店にやってくるのは、人生のさまざまな問題を抱えた客ばかり。しかし、抜群に「うまい!」こなもん料理を食べ、馬子の愛の一喝とアドバイスのおかげで解決していく。大阪再生のため奮闘する若き市長・櫛田勝男も「馬子屋」で舌鼓を打ちながら市が抱える問題を次々解決していくが、そんな友好的関係から一転、市長選挙で意見対立、大阪を二分する事態に。いったい何が!? ゆるキャラ・コナモンも登場。思わず「うまい!」と唸る爆笑B級グルメエンターテインメント。

第一話「うま子とホルモン市長」
市長の櫛田勝男は馬子屋の「ホルモン焼きうどん」に舌鼓を打っていたが、市政改革の一環として断行された「大阪未来遊園地」の閉館や「たこ焼き文化センター」の建設中止に不満を持つ男らに襲われかけて……。

第二話「うま子とナポリタン先生」
カラオケ喫茶・スナック「馬子屋」で昔なつかしいスパゲティナポリタンやタラコスパゲティに思わず「うまい!」と唸っていた私だが、そこにやってきたのは会社員風の三人連れ。国歌「君が代」を歌おうと騒ぎ出すが、私には国歌を歌いたくない理由が……。

第三話「うま子と正義の味方」
「ぼく」は大阪の小さな工場が立ち並ぶ町で生まれた。ひさしぶりに訪れたこの町で見つけた、古色蒼然としたレトロな純喫茶「馬子屋珈琲店」に入り、ホットケーキを頼むと、とにかく美味くてたまらない。店に通うようになるとぼくとおなじような人々が……。

第四話「うま子とタイムトラベラー」
テーマパーク・マイティリゾートの誘致を進める市長の櫛田。一方、無駄の象徴として、上方のお笑い芸に関する資料を集めた「オモロイ大阪」を閉館するつもりでいたが、マイティリゾートの社長からなぜか「ぼくを笑わせてほしい」という要求が……。

第五話「うま子と串カツ市長」
間もなく市長選を控える櫛田は選挙の公約として、百二十年前に作られた大阪の「市章」を変えるというアイディアを考えついた。選定プロジェクトを行うが、選考の最後に残った2つの案がもとで、大阪を二分する事態に。一体何が……。

『こなもん屋うま子 大阪B級グルメ総選挙』によせて 田中啓文