「青荷温泉殺人事件」書影

青荷温泉殺人事件

吉村達也(ヨシムラ タツヤ)

A6判 440ページ

2014年08月05日発売

価格 713円(税込)

ISBN 978-4-408-55185-2

在庫あり

オンライン書店で購入する

警視庁温泉殺人課 The Final

以前、京都の嵐山温泉で起こった殺人事件をきっかけに、警視庁捜査一課の志垣警部らと懇意になった、「三島のおばちゃん」こと野中貞子。彼女は、志垣の姪・千代との結婚が成就しなかった志垣の部下・和久井刑事のため、新たなお見合いを企画する。相手の女性は、貞子の地元・三島のデパートに勤める店員だという。先方の希望により、見合いは雪深い青森県の秘湯、携帯もインターネットも出来ない一軒宿・青荷温泉で、厳寒の二月に行われることが決まり、東京から青森まで開通したばかりの東北新幹線に乗って、三人は現地に向かう。当初は渋っていた和久井だったが、相手の女性・愛沢雪子の予想外の美しさを目の当たりにし、すっかり乗り気に。ところが見合いの翌朝、宿の前に巨大な雪だるまが出現。表面の一部が氷イチゴのように赤いので割ってみると、中から雪子の惨殺体が発見される。雪子はなぜ殺されてしまったのか。しかも、雪子の死体はどうして、雪だるまに埋められていたのか。謎だらけの事件に挑む警視庁“温泉殺人課”志垣と和久井の推理は……。


第一章 和久井のお見合いパート2
第二章 殺意の告白
第三章 吹雪の秘湯へ
第四章 三人の容疑者
第五章 雪子という女
第六章 夜の鳴き声
第七章 赤い雪だるま
第八章 天使か悪魔か
第九章 雪とランプと真実と
第十章 逆転の天罰
エピローグ 富士の見える家