霧の城
岩井三四二著(イワイ ミヨジ)
A6判 408ページ
2014年08月05日発売
価格 703円(税込)
ISBN 978-4-408-55178-4
品切
織田の女城主と武田の猛将、許されぬ戦国の恋。
武田と織田が争う岩村城攻防戦。
一通の恋文が二人の運命を変えた!
美濃国岩村城を攻めあぐねていた武田の猛将・秋山善右衛門は無血開城を促すため、岩村の女城主・おつやの方に一通の書状を送る。そこには和議の条件として、おつやと夫婦になりたいという驚きの申し出が書かれていた。和議を受け入れるか悩むおつやだが……実話を基に、織田と武田の熾烈な戦いと、その後の二人の知られざる運命を描く感涙の歴史秘話! [解説/ 縄田一男]
【著者からのメッセージ】
「『霧の城』は織田と武田という二大勢力の接点に立たされたふたりの男女が演ずる悲劇、という状況で、中高年の恋愛感情とその顛末を描こうとしたものです。本人としては初めて恋愛小説を書くつもりでのぞみました。政略結婚や謀略、うち続く合戦といった戦国時代特有の状況に縛られる中で物語は進むのですが、男女の間に流れる感情は現代に通ずると思います」
「やるではないか、岩井三四二!」――縄田一男(解説より)