放課後はミステリーとともに
東川篤哉著(ヒガシガワ トクヤ)
A6判 368ページ
2013年10月04日発売
価格 681円(税込)
ISBN 978-4-408-55146-3
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ユーモア本格推理の決定版!
霧ヶ峰涼はエアコンみたいな名前だが、カープファンにして鯉ヶ窪学園高校探偵部の立派な副部長である。探偵部とはもちろん、探偵小説愛好のみならず、実地に探偵活動を行うのを旨としているのは言うまでもない。ところで、鯉ヶ窪学園とその周辺にはなぜか事件が多い。それらを紹介しよう。
■霧ヶ峰涼の屈辱
鯉ヶ窪学園高等部のE館で発生した盗難事件。
涼が先輩や警備員と犯人を追いかけたが、その姿が館内で消失してしまった。
■霧ヶ峰涼の逆襲
学園芸能クラス出身の女優の部屋を張り込む芸能カメラマン。
涼がカメラマンの愚行を止めようとした時、当の女優が現れたが……。
■霧ヶ峰涼と見えない毒
涼は親友にしてクラス委員の高林奈緒子居宅を訪れた。
奈緒子の居候先の祖父が、珈琲毒殺未遂事件に巻き込まれたというのだ。
■霧ヶ峰涼とエックスの悲劇
流星雨観測の夜、国分寺上空にUFOらしき飛行体が出現。
UFO愛好家・地学の池上先生と涼はその物体を追いかけることに。
■霧ヶ峰涼の放課後
体育倉庫から煙草の煙が。
涼と奈緒子は体育倉庫の掃除道具入れで不良の荒木田を捕まえたが、肝心の煙草はどこに?
■霧ヶ峰涼の屋上密室
学園裏門近くで、女生徒が突如落下。運悪く教育実習生に当たってしまった。
居合わせた涼が、女生徒がいたらしき屋上で見たものは。
■霧ヶ峰涼の絶叫
陸上部の自称スーパースター、走り幅跳び選手の足立が砂場で倒れていた。
だが、砂場には足立以外の足跡がなかったのだ。
■霧ヶ峰涼の二度目の屈辱
またもE館で事件発生。涼が美術室で昏倒している荒木田を発見。
逃げる犯人は学生服姿だから間違いようがないはずだが……。
――これら愉快で不可解な事件の謎を解くはずの涼だが、ギャグが冴えるものの、推理は発展途上で五里霧中。顧問教師・石崎浩見や同級生の高林奈緒子の力を借りて推理を開始する。果たして、あざやかに解決へと導くのは探偵部副部長なのかそれとも? ユーモア学園推理の結末は?