よろこびの歌
宮下奈都著(ミヤシタ ナツ)
A6判 272ページ
2012年10月05日発売
価格 586円(税込)
ISBN 978-4-408-55099-2
在庫あり
歌でつながる少女たちの心。青春音楽小説の傑作!
著名なヴァイオリニストの娘で、声楽を志す御木元玲は、音大附属高校の受験に失敗、新設女子高の普通科に進む。挫折感から同級生との交わりを拒み、母親へのコンプレックスからも抜け出せない玲。しかし、校内合唱コンクールを機に、頑なだった玲の心に変化が生まれる――。見えない未来に惑う少女たちが、歌をきっかけに心を通わせ、成長する姿を美しく紡ぎ出す。単行本刊行時には、<読売新聞読書委員が選ぶ「2009年の3冊」>という企画(2009年12月27日朝刊)で、小泉今日子さんが推奨したのをはじめ、書評家、書店員諸氏も絶賛した傑作、待望の文庫化。[解説・大島真寿美]