「モノ」書影

モノ

小野寺史宜(オノデラ フミノリ)

四六判 288ページ

2024年08月01日発売

価格 1,870円(税込)

ISBN 978-4-408-53862-4

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一本のレールが心をつなぐ――日本初の「モノレール小説」!

モノレールに乗る人、モノレールを支える人。一本のレールがつなぐ人間ドラマを、お仕事小説の名手が、あたたかい筆致で描き出す。2024年に開業60周年を迎えた「東京モノレール」を舞台に描く、日本初「モノレール小説」出発進行!

市川紗椰さん(タレント)も堪能!
「無機質だけど優しい、未来的なのに懐かしいモノレール 。
『モノ』に登場する人や場所を通して、東京モノレールの風景 は「東京」が凝縮されたようだと感じました。
国際空港から住宅街、運河からビジネス街のビル群。そこを行き交うたくさんの乗客とそれを支える職員たち。一本のレールに無数の物語が詰まっていて、日常と非日常が共存する東京モノレール 独特の魅力を存分に味わい、モノレールの裏側を支えるみなさんの日常にも、心が温まりました。
鉄道の中でも不思議なアミューズメント感がある東京モノレールに、昔から用がなくても乗るのが好きでしたが、本書を読んで、やっとその理由がわかった気がします。」

【本書の目次】
*清藤澄奈 三十五歳 総務部 
*梅崎初巳 三十歳  運輸部、乗務区乗務員
*水村波衣 二十五歳 営業部、駅社員
*杉本滋利  四十歳 技術部、施設区線路
*『東京モノライフ』
*あとがき
*おまけ

【著者メッセージ】
東京モノレールさんはおもしろいなと、前から思っていました。浜松町から羽田空港までモノレールを走らせる会社。とてもわかりやすいです。でもそのなかには、運転士のかたがいて、駅員のかたがいて、保守のかたがいて、総務のかたがいるはずです。その全員を書きたいなと、あらためて思いました。
 ちょっとお話を聞かせてもらえたらうれしいんだけどなぁ。
 東京モノレールさん。予想を遥かに超えてきました。神対応というものがもしあるなら、まさにそれでした。
 望んだ人全員のお話を聞かせていただくことができ、望んだ以上のものを見せていただくことができました。
(本書「あとがき」より)

カバーイラストレーション/古屋智子