バスへ誘う男
西村健著(ニシムラ ケン)
四六判 304ページ
2020年04月03日発売
価格 1,760円(税込)
ISBN 978-4-408-53755-9
在庫なし
謎解きと路線バスの旅が融合
トラベルミステリーの新たな傑作!!!
解決するのは、家で待つ麗しき妻!
路線バス旅のコーディネイターの「私」は、同好の士で元刑事の炭野と出会う。
彼はなぜか、翌日になると謎を解き明かしてくれる――。
故人が望む墓の向き、ベランダにさらされ続ける布団の意味、恋人との別れを決意した女子高生の謎、富士塚を建てたのは誰か、認知症の父がバスで徘徊する理由……。
郷愁を抱き、驚愕し、感動する、お散歩ミステリーの新定番!
【著者の言葉】
実は私は、路線バスに飛び乗ってあちこちウロウロするのを趣味としている。都バス一日乗車券が500円という良心的な値段設定であり、これだけの安さで丸々一日、楽しめてしまうのだから堪らない。
最終的には辿り着いた終点で、適当な居酒屋の暖簾を潜る。一日に感謝して、自分に乾杯する。
東京の片隅に生じた小さな謎を解き明かす、一風変わったトラベルミステリーをどうぞお楽しみ下さい。
第一章 バスへ誘う男
第二章 墓石と本尊
第三章 さらされ布団
第四章 二者択一
第五章 榎の恩徳
第六章 焼べられぬ薪
第七章 築山と信仰
第八章 目的地
終 章