「花の命は短くて…」書影

花の命は短くて…

越智月子(オチ ツキコ)

四六判 256ページ

2014年10月09日発売

価格 1,650円(税込)

ISBN 978-4-408-53652-1

在庫なし

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43歳、同級生。女たちはまだ戦っている!

1989年11月28日、三人はミス聖泉大学(フォンテーヌ)のステージにいた。ミスフォンテーヌに輝いたのは、女優オーラをまとう華やかな真理恵。真理恵に誘われて参加した苑子は、キュートなルックスが受け準ミスフォンテーヌに選ばれた。苑子とともに準ミスになったのが由美子。長身を隠すように背をかがめ、まん丸で地味な顔立ち。由美子の受賞を、当時の苑子は不思議に思っていた。

時を経て、苑子は専業主婦。真理恵は二度の結婚と離婚を経験し、美熟女バー勤務だ。ふたりの嫉妬と羨望の対象は、人気雑誌「レコルト」の専属モデルとして活躍する由美子。顔の余分な肉はすっきり落ち、当時こそ高すぎると思われていた172センチの身長はどんな服でもファッショナブルに着こなす、由美子の大きな武器となっていた。別の世界にいる由美子が、二人の前に現れ、三人の人生が再び交錯したとき、事件は起こる――!?

バブル後期に青春時代を送った女たちが、もうひと花咲かせたいともがく姿をコミカルに描く、痛快エンターテインメント!

『花の命は短くて…』刊行によせて 越智月子