「鉄童の旅」書影

鉄童の旅

佐川光晴(サガワ ミツハル)

四六判上製 240ページ

2014年02月06日発売

価格 1,650円(税込)

ISBN 978-4-408-53638-5

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少年は、鉄道に揺られて大人になる。
たとえ人生にレールはなくとも――

『おれのおばさん』(第26回坪田譲治文学賞受賞作)の著者が贈る、謎と希望に満ちた成長小説。国鉄がまだ健在だった1981年、北海道から東京までひとりで旅をする男の子がいた。室蘭本線、青函連絡船、中央線、東海道線、相模線……男の子の存在は、出会った人々の記憶に深く刻まれる。彼はなぜ、ひとりぼっちで列車に乗っているのだろう――? 切なくて、あたたかい、人と鉄道の「絆」の物語。

「鉄道は、色々なものを運び続けます――過去、運命、希望、未来、人生――鉄道の持つ奥深さを改めて感じました」――南田裕介氏(ホリプロマネージャー)

「鉄道に乗る子どもが主役の小説は、ありそうでなかった。佐川さんのやさしさが作品ににじみ出ていて、色々な世代の人が楽しめる作品だと思います」――豊田巧氏(作家)