「命に値段つけます」書影

命に値段つけます

渡辺房男(ワタナベ フサオ)

四六判上製 296ページ

2007年10月19日発売

価格 1,980円(税込)

ISBN 978-4-408-53514-2

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「保険」への不信感が強まる今だからこそ、必読の一冊!

『ゲルマン紙幣一億円』『円を創った男』など、経済歴史小説の書き手として、多くの傑作をものした著者が、明治期に産声をあげた日本の生命保険事業を描いた傑作歴史長編。明治十年代はじめ、庶民の暮しを守ろうと「人命」保険結社を立ち上げた男・角田小太郎は、熱心に勧誘に励むものの、保険への理解はなかなか進まない。東京を襲った大火やコレラなどの疫病、日本最初の本格的生命保険会社である明治生命との加入者競争、保険金詐欺など、多くの困難に直面しつつ、純粋な助け合いの精神によって「命の絆」をつなごうと、小太郎は格闘する――保険金不払いなどの不祥事が相次ぎ、保険各社に、創業の原点に戻った誠実な取り組みが求められている現在、保険に関わる人々だけでなく、すべての企業人、そして小説ファンにご一読いただきたい一冊。