「十三の墓標」書影

十三の墓標

内田康夫(ウチダ ヤスオ)

新書判 260ページ

2006年11月17日発売

価格 901円(税込)

ISBN 978-4-408-50472-8

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「パパが、ママが、帰ってこないの」……警視庁捜査一課、岡部警部の部下・坂口を五歳の姪が訪ねて訴えた。姉夫婦に何が!? 不吉な予感に襲われる坂口に、義兄が福島県郡山近郊の石川町で、殺されて見つかったという悲報が届く。現地に飛んだ坂口は、古典文学の研究者・吉川弘一から、数日前に義兄を佐賀県有明町で目撃したという証言を得る。二つの町には王朝の歌人和泉式部の史蹟があり、義兄は失踪直前に「イズミ」という言葉を残していた。事件の背景に和泉式部が関係しているのか!? やがて姉も他殺体で発見され、両親を喪った幼い姪のため、若き刑事は真相究明に乗り出した――。旅情豊かに展開する、岡部警部シリーズの傑作長編!