ニューヨークの悪魔

斎藤栄著（サイトウ サカエ）

新聞記者出身のミステリー作家・柏木太陽は、知人の横島大器から身の上相談に乗ってほしいと頼まれた。大器のところへドクター・トローフと名乗る女医から怪しげな電話があり、ニューヨークの世界貿易センタービルのテロ事件で死んだはずの元上司・中島常務の魂がさまよっていると言ったり、大器と同棲中のかすみをダイヤモンド・シンジケートの黒人が尾行するといったことが相次いでいるらしい。そして、その大器が殺されてしまい……！