廃道踏破 山さ行がねが 伝説の道編
平沼義之著(ヒラヌマ ヨシユキ)
A6(文庫)判 496ページ
2017年09月05日発売
価格 1,210円(税込)
ISBN 978-4-408-45690-4
在庫あり
泥にまみれ、藪を漕ぎ、しかし、力強く突き進め!
泥にまみれ、藪を漕ぎ、しかし、力強く突き進め!
廃道サイト『山さ行がねが』のレポート書籍化第2弾!
「廃道」とは、使われなくなった道路のこと。
ここでは、明治以降に造られた、車両が通るための道を「廃道」という。
一見、道路はいつまでもそこにあるように思えるが、時代とともに新しい道に切り替わっていく。
それは、増大する交通量に対応するためだったり、その道路の本来の用途がなくなったときだったり。
本書では、そうした廃道を、自転車で、あるいは徒歩で、走り(歩き)通す。
8編を収録した『廃道探索 山さ行がねが』に続き、
今回はウエブサイト『山さ行がねが』の初期の名作から未発表探訪まで、
とりわけ困難な道を踏破した記録を全6編収録。
壮大な国家プロジェクトも、山村の人びとの願いから作られた道も、廃道になればみな同じ。
クルマはおろか、人も通らず、ひっそりと埋もれて長かった廃道たちに光りを当てる。
「伝説の道編」というタイトルは、廃道を、
そして道路を「趣味」として知らしめた著者の「廃道人生」の節目となった、
特に印象深い廃道たちへの想いから。
それらの廃道は、どれほどの困難を著者にもたらしたのだろうか。
前著より144ページ増で登場!
■第1章 碓氷峠御巡幸道路(群馬県・長野県)
聖蹟刻まれし幻の明治国道
■第2章 山古志の雪中トンネル(新潟県)
「掘るまいか」の村が挑んだ、日本最後の雪中トンネル
■第3章 綾戸峡の清水国道および穴道(群馬県)
2枚の古写真から始まる、長い長いロード・タイム・トラベル
■第4章 中央自動車道 南アルプスルート(東京都・山梨県・静岡県・岐阜県・愛知県)
幻に終わった、中部山岳地帯横断道路の夢を追う
■第5章 旧県道酸ヶ湯大鰐線(十和田湖八甲田山連絡道路(仮称))(青森県)
南八甲田山中、遙かなる「地獄峠」を走破せよ!
■第6章 森吉森林鉄道 最奥部探索(秋田県)
マタギたちも恐れた“神の谷”の奥深く、文明の爪痕を求めゆく