奇妙な県境 62の不思議
浅井建爾著(アサイ ケンジ)
A6判 240ページ
2015年07月16日発売
価格 660円(税込)
ISBN 978-4-408-45650-8
在庫あり
あなたの住む地域の県境に、泣いた人がいたかも?
「県境」は、単なる行政上の境界線かと思いきや、この曲がりくねった、あるいはまっすぐ、時には消えてしまっている(!)一筋の線が引かれるまでには、全国各地で悲喜こもごものドラマが繰り広げられてきました。なぜそこが県境なのか? 誰が、何を基準にして決めたのか? そこに「政治的な思惑」はありやなしや? あなたの住む地域にもきっとある「県境の謎」。思わずだれかに話したくなるような、知られざるエピソード満載です。
■I 「廃藩置県」から「四十七都道府県」の成立へ
●「府藩県三治制」で三府四十一県が成立 さらに「廃藩置県」で三府三百二県に
●廃藩置県のあとに誕生した藩がある!? 七年足らずで消滅した幻の藩
●なぜ県名に旧国名がない? 県名は郡名と都市名に由来する
●奈良県が地図から消えた 堺県と大阪府に併合された奈良県
●四国には愛媛と高知の二県しかない時代があった
目まぐるしく変わった四国四県の境界
■II 県境に秘められた歴史
●実は徳島県だった淡路島 兵庫県への編入は「稲田騒動」が原因か?
●瀬戸内海に浮かぶ小豆島は讃岐か備前か? 小豆島にはふたつの県が存在していた
●神奈川県だった三多摩が東京に移管された本当の理由
三多摩が多摩県として独立していた可能性も
●長野と静岡の県境は毎年移動する? 熱気あふれる「峠の国盗り綱引き合戦」
■III なぜそこに県境がある?
●瀬戸内海の小島になぜ県境がある? 漁業権をめぐる縄張り争いが発端
●出羽国の中にある陸奥国 県名が五回も変わった秋田県鹿角郡
●兵庫県は六つの旧国からなる合衆国
政府の調停で実現した「越県合併」で備前まで兵庫県に
●川の対岸になぜ同じ地名がある? 神奈川県民が東京都民の仲間入り
■IV 日本縦断 県境をめぐる争い
●リフトの建設計画が蔵王山の県境紛争に発展
県境未定地の認識がなかった山形県と宮城県
●県境をまたぐナンバープレート
地域振興・観光振興の観点で登場したご当地ナンバーが県境を飛び越えた
●日本一摩訶不思議な福島・山形・新潟三県の県境
わずか幅一メートル弱の福島県が七・五キロも続くわけ
■V 県境未定地の謎
●県境未定地は全国にどれだけある?
県境、市町村境ともすべて確定しているのはたったの十県
●日本のシンボル富士山は誰のもの?
家康が寄進した山頂が浅間大社に返還されるまで
●東京二十三区にも境界未定地がある
都県境が未確定の「河原番外地」は両地域交流の場
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