九州・沖縄「方言」から見える県民性の謎
篠崎晃一著(シノザキ コウイチ)
新書判 208ページ
2014年07月03日発売
価格 880円(税込)
ISBN 978-4-408-45511-2
在庫あり
言葉と県民性の深~いカンケイ!
現在、テレビやラジオで活躍する芸能人が番組の中で話すのは、必ずしも東京を中心として話される共通語だけではない。地元の方言で話をする人も多く、それらの言葉も十分な魅力となって彼らの価値を高めている。また、メディアなどで注目を集める「好きな方言ランキング」というものもある。「京都弁」や、本書でも扱っている「福岡弁」が人気だが、柔らかい言い回しや、独特の表現など、共通語とは違った言葉に魅力を感じる人が多いようだ。
一方で、進学や就職などを機に、地元を離れて上京し、共通語を話す若者が多いのも現状だ。「落ち着く」や「愛着がある」などの理由で地元を懐かしがる人も少なくない。しかし、上京してしまうと地元に戻る機会が減ってしまうのも現実である。そこで、少しでも地元の人口流出を防ぐため、全国各地でさまざまな取り組みが行なわれている。方言を駆使する「ご当地アイドル」グループもそのひとつだ。
さて、本書では、ご当地の魅力再発見の手助けとなるように、九州・沖縄地方に関する方言やそれにまつわる面白い話、言葉から見える県民性の違いなど、バラエティ豊かな情報を紹介している。地域の言葉で迎えられ、地域の言葉で見送られる……。旅行に行った際には、そんな場面を味わい、現地に暮らす人々との触れ合いを楽しむことができるに違いない。
■他国の文化を取り入れた国際派――福岡県
■自己主張はちょっとニガテ 根は真面目で引っ込み思案――佐賀県
■新しいもの好きな異国との架け橋――長崎県
■一途な情熱が「火の国」たるゆえん!?――熊本県
■九州地方の異端児 我が道を行く――大分県
■時の流れも止まるような南国モード――宮崎県
■世界遺産に守られる神秘の土地――鹿児島県
■南国の自然が育んだ大らかさと誰よりも強い郷土愛――沖縄県