世界のエリートがIQ・学歴よりも重視! 「レジリエンス」の鍛え方
久世浩司著(クゼ コウジ)
四六判 224ページ
2014年02月28日発売
価格 1,430円(税込)
ISBN 978-4-408-45494-8
在庫あり
世界のビジネスエリートたちが成功するために
必須と考える「レジリエンス」とは?
エリートと呼ばれる人には大きく分けて二種類存在します。たくましいエリートと脆いエリートです。ここでいう“たくましい”とは、精神的な打たれ強さであり感情をコントロールできる強い自己規律のことです。心理的なたくましさがあるビジネスエリートは、 継続的に成果をあげ、社内や社外での競争に生き残り、長いキャリアで成功を収めることができます。
一方で自己プロフィールに書かれた学歴や経歴からはエリートに見えても、いざ難しい仕事を任せると精神的な脆さを見せる人がいます。結果として、重要な仕事も任せられることなく、厳しい競争にサバイブすることができず、キャリアのどこかで挫折してしまいます。なぜこのような差が生まれるのか。その答えは「レジリエンス」にあります。
本書はその「レジリエンス」について解説、さらに「レジリエンス」を身につけるための7つの技術を紹介。
現在、いくつかのグローバル企業はレジリエンスに注目し、レジリエンスを高める法人研修を実施しています。ロイヤル・ダッチ・シェル、グラクソ・スミス・クライン、IBM、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどです。
また「レジリエンス」は、グローバルに活躍したい人だけに有効なものではありません。多くの人はビジネスシーンや生活のなかで、いくつもの失敗をします。時には同じような失敗を繰り返すこと、失敗によって新しいチャレンジを躊躇することもあります。そこに大きなチャンスがあるにも関わらずです。
私たちは、苦手なこと、難しいこと、失敗しそうなことに対して「無理!」と言いがちです。そこにリスクばかりが見えたり、失敗することへの嫌悪感や羞恥心があるからです。レジリエンスは、「無理!」と言わずに一歩踏み出すための技術です。
本書はレジリエンスを身につけるための「レジリエンス・トレーニング」本でもあります。そもそも「レジリエンス・トレーニング」とは、ポジティブ心理学の生みの親として著名な米・ペンシルベニア大学のマーティン・セリグマン博士らが、おもにうつ病の予防策として開発したものが有名です。欧米の進学校やリーマンショック以降の金融業界に導入されただけでなく、米陸軍の兵士たちが戦地に赴く前に強靭な精神を鍛錬するためのプログラムとしても高い評価を受けています。
一方、本書で紹介する「レジリエンス・トレーニング」は、30年来に及ぶレジリエンスの研究をベースとしながら、認知行動療法、ポジティブ心理学、PTG(心的外傷後の成長)の研究・手法を統合し、欧州で生み出された第2世代のトレーニング法。英国のイースト・ロンドン大学のイローナ・ボニウェル博士らによって開発され、英国やフランスで研究が進められています。日本国内で紹介するのは本書が初となります。