ゲーム・映画・マンガがもっと楽しくなる ファンタジー世界読本
幻想世界史研究会編(ゲンソウセカイシケンキュウカイ )
A5判 208ページ
2013年01月30日発売
価格 1,760円(税込)
ISBN 978-4-408-45422-1
品切
中世の魔法使いが駆使した魔法の正体とは?
映画『ロード・オブ・ザ・リング』『ナルニア国物語』、さらにはゲーム『ドラゴンクエスト』『ウルティマ』『ファイナルファンタジー』などなど……。人類は古くから神話や伝説といった“ファンタジー”の世界には現代ならではのアレンジが加えられ、架空の世界を舞台にした映画やゲームは枚挙に暇がない。
こうしたファンタジー世界のモデルとなるのが、5世紀から15世紀の1000年にわたり続いた、中世ヨーロッパ世界である。石造りの壮麗な城や大聖堂に「皇帝」と「国王」、「教皇」が支配者として君臨し、「騎士」たちが戦場を駆け、「王女」や「貴婦人」たちが彩りを加える。都市に目を向ければ、商人や職人たちの「ギルド」が、活気ある街を形づくる。そして、都市を一歩離れれば、冒険の舞台のモデルとなる荒野や草原が広がる……。
こうした中世ヨーロッパの景観であるが、ファンタジーの世界に少しでも触れたことがあれば、必ず一度は聞いたことのある言葉が並んでいることだろう。だが、こうしたファンタジー世界に欠かせない要素が、実際はどのようなものだったのか、学校の教科書ではなかなか詳しく教えてもらえない。そこで、中世ヨーロッパ世界を構成する要素のなかから、映画やゲームなどのファンタジー世界に欠かせないキーワードを厳選し、図版を豊富に用いて解説したのが本書である。それは中世世界の登場人物から、戦術や武器、さらには、ファンタジー映画やゲームに登場するモンスターたちの原像にまで及ぶ。