日本サッカーMF論
藤田俊哉著(フジタ トシヤ)
杉山茂樹著(スギヤマ シゲキ)
四六判 232ページ
2012年10月18日発売
価格 1,650円(税込)
ISBN 978-4-408-45404-7
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FW的MFの出現が、日本の中盤の概念を変えた。
藤田俊哉はその先駆者だ。――杉山茂樹
中盤選手としてJ1通算100ゴールを決めた藤田俊哉とスポーツライター・杉山茂樹が、日本サッカーの中盤を徹底分析。センターフォワード不在、ポストプレイヤー不在、0トップ……。変化してきたサッカーの解釈、そして中盤の解釈をそれぞれの視点でわかりやすく論じる。日本サッカーが強くなるためのヒントがここにある!
はじめに 選手目線と監督目線の妙――藤田俊哉
■第一章 中盤天国ニッポン
●得点が奪えるMFとは?
F 醍醐味は予想を立てて動くこと
S “作る人”から“決める人”へ
●日本式パスサッカー
F すべてがパスではない
S スペインサッカーとの違い
●日本サッカーの進歩
F フランスW杯で変化を遂げた
S 藤田俊哉と中田英寿
●10番とは特別な背番号
F 輝く選手には、輝く背番号を
S 背番号が持つキャラクター
●日本はなぜ中盤天国なのか
F 中盤選手が誕生しやすい風土
S サラリーマン気質と日本のMF
●攻撃的MFとは?
F バラエティ豊富な中盤選手
S 相手の逆を取る発想
●衰退する10番タイプ
F 上からの目を持つ選手たち
S 「中盤サッカー」の変化
●第一章総括 時代が欲するウイング的プレイ /杉山茂樹
■第二章 極私的MF論
●清水は典型的なパスサッカー
F 小学校時代の布陣は4トップ
S アヤックスを想起させた清水FC
●マイボールとオフ・ザ・ボールの関係
F オフトの言葉
S プレッシングのカギとなる3FW
●システム論なんていらない!?
F 主役は監督ではなく選手
S ポジショニングと布陣
●技巧派から本格派へ
F 自分なりの美学
S フリーキックの位置付け
●変化した日本の中盤選手
F 巧い選手といい選手の違い
S 布陣が選手を育てる
●得点感覚に優れた選手
F 走りながら考える
S 一歩先行くMF
●日本人気質とプレッシング
F オランダサッカーのスタイル
S プレッシング=攻撃的守備
●第二章総括 攻撃的サッカーが当たり前の時代 /杉山茂樹
■第三章 日本サッカーの未来
●Jリーグより日本代表の構図
F 勝ち続けるチームとは?
S ザックジャパンに勝るJクラブに期待
●FW的MFの増加
F ビッグクラブで活躍する選手を見たい
S 日本人には追い風のご時世
●日本の歪んだ構造
F 選手評価の基準
S Jリーガーより海外組
●指導者のレベルアップが急務
F 伸びる選手と伸びない選手
S 日本と欧州の価値観の違い
●Jリーグの将来
F Jの閉塞感と中国リーグの活況
S ACLで勝てない理由
●攻撃的MFに決定力は必須
F 日本はこれからもっと面白くなる
S 「3」を巡る熾烈な争い
●第三章総括 狙うはプレッシング。備えるべきは逆プレス /杉山茂樹
あとがき 崩壊した中盤の概念――杉山茂樹